ゆうこ写真館

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2015年9月


"赤いダイヤ"と呼ばれた唐辛子の畑

初夏には小さな白い花を咲かせる唐辛子の苗ですが、その花からは想像できない見事な赤い実が、盛夏から初秋にかけて畑一面を覆い、かつては、その華やかさから唐辛子を赤いダイヤ"と呼んでいました。

写真は、以前、唐辛子の一大産地である中国山東省の畑に行った際に、撮影したものです。時期が9月であったため、ピーク時ほどではなかったものの、一面に赤く輝くように実を付ける様は圧巻でした。

写真に写るこの唐辛子、元々は日本で生まれた品種で現地名は「天鷹」。 戦後、日本の"唐辛子王"と呼ばれた「吉岡源四郎」氏は、在来種に品種改良を重ね、品質の良い「栃木改良三鷹」を生み出し、唐辛子の量産をも可能にし、北関東の一部に"赤いダイヤ"の王国を出現させました。一時は海外への輸出品にもなっていたとのこと。しかしながら、高度成長の波に押され、徐々に畑は米作に切り替わっていきました。

その状況の中、「吉岡源四郎」氏は「栃木改良三鷹」の種を持って中国に渡り、山東省を中心に現地農家を口説き、栽培を増やしていくことに成功。そして「栃木改良三鷹」は、現地に根付くとともに、その実が天に向かって付く様から、現地で「天鷹」と呼ばれるようになり、現在、中国でも、唐辛子生産量の1割以上が、この「栃木改良三鷹」をルーツにしたものになっています。

ユウキ食品の豆板醤に使用する唐辛子で主力として使われているのもこの唐辛子ですし、日本に一般的に流通している中国産唐辛子もこの品種が多いのですが、実は日本がルーツということはあまり知られてないようで、少し残念な気がします。

担当:KOBA

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